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アメリカ向けの展示会用物品とATAカルネ

アメリカ向けの物品に対するカルネの取得と用途の指定について詳しく解説します。



砂漠の乗馬

ATAカルネは、国際的に認められた一時的な輸出入のための通関手続きを簡素化する書類です。しかし、アメリカへの物品輸入の際には、「Exhibitions, Fairs, Meetings(展示会、国際会議等)」という用途での申請ができません。このため、アメリカ向けの展示会参加やビジネスミーティングに必要な物品を輸入する際には、用途を「商品見本」または「職業用具」として正確に指定する必要があります。



商品見本


展示会や商談で使用するためのサンプルやデモンストレーション用の商品は「商品見本」として分類されます。これらは販売目的ではなく、製品の展示やプレゼンテーションのために一時的に輸入されるものです。カルネを利用することで、これらの商品見本をアメリカに一時的に持ち込む際に関税や税金の支払いを免除される利点があります。


職業用具


展示会のブース設営やパフォーマンス、専門的な作業を行うために必要な器具や機材は「職業用具」として分類されます。これには、音響機器、撮影機材、スポーツ用具、医療機器など、特定の職業活動に必要な道具や設備が含まれます。職業用具もカルネを通じて一時的に輸入が可能となり、展示会やイベントでの活動をサポートします。


アメリカにおける代替手続き


アメリカで展示会や見本市に使用する品物をカルネを利用せずに一時的に輸入する場合、主に以下の方法が利用されます。


1. 一時的輸入ボンド(TIB:Temporary Import Bond): TIBは、アメリカ国内でカルネの代わりに用いられるシステムです。このボンドを使用することで、品物を一定期間アメリカに一時的に輸入することができます。ただし、この制度を利用するには、輸入される品物が一定期間内に再輸出されること、また必要な保証金や保険を提供することが求められます。保証金は、品物が期限内にアメリカから出国しなかった場合に課される関税や税金をカバーするために必要です。


2. 永久輸入(本輸入): 展示会で使用される品物がアメリカ国内で販売または配布される場合、品物は永久輸入とみなされ、適切な関税や税金の支払いが必要になります。


カルネを「Exhibitions, Fairs, Meetings(展示会、国際会議等)」という用途での申請、利用できない理由


アメリカが展示会、フェア、ミーティング用の用途に対してカルネを受け入れない理由は、国の税関手続き、輸入規制、および税収保護の方針に基づいています。アメリカ税関と国境保護局(CBP)は、輸入されるすべての商品について正確な記録を保持し、適切な関税や税金が徴収されることを確保する責務があります。カルネ制度は、一時的な輸入に関しては多くの利便性を提供しますが、アメリカの厳格な輸入規制とは必ずしも適合しないため、展示会用、フェア用、ミーティング用の用途の物品には適用されません。


展示会用品物の輸入における注意点


展示会用の品物をアメリカに輸入する際には、以下の点に注意する必要があります。


 事前の準備: 輸入手続きをスムーズに進めるためには、事前に必要な書類を準備し、輸入に関する規制を理解しておくことが重要です。


税関との連携: アメリカ税関と国境保護局(CBP)と密接に連携し、品物の輸入が法令に適合していることを確認します。


期限の遵守:  一時的輸入ボンドTIB制度を利用する場合は、品物が指定された期限内に再輸出されることが必須です。期限を遵守しないと、高額な罰金や追加の税金が課される可能性があります。


アメリカで展示会や見本市に参加する際には、カルネ制度、あるいは一時的輸入ボンドTIB制度等を適切な手続きを踏むことで、法令に適合した形で品物を輸入することが可能です。適切な準備とこれら制度に精通したパートナーとの連携により、展示会での成功に向けた重要な一歩を踏み出すことができます。



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