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執筆者の写真SUIKA_NATSU Pacific

輸出入時におけるワシントン条約の考察

更新日:2023年12月7日


ワシントン条約(正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」)は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引を適切に規制するための国際的な合意です。こちらでは、簡単にワシントン条約を説明します。


水をかけあう象

1. 何のための条約か?

絶滅の危機にある動植物を保護するために、その取引を規制・監督することが目的です。


2. どんな動植物が対象か?

3つの「附属書」にリストアップされた動植物が対象です。

附属書I:絶滅の危機に瀕している種。基本的に商業的取引は禁止。

附属書II:適切に管理されなければ絶滅の危機に瀕する恐れがある種。取引には許可が必要。

附属書III:ある国が取引管理の協力を他国に求める種。証明書が必要。


3. どんな影響があるか?

- 輸出・輸入する際に、必要な許可や証明書を取得しなければなりません。

対象となる動植物を取引する場合、違反すると罰則が科せられることもあります。


4. 具体的な手続きは?

取引を行いたい動植物が条約の対象か確認します。

対象であれば、輸出国・輸入国の管理当局に許可を求め、必要な書類を提出します。

承認されたら、許可証や証明書を取得。これを持って取引を進めます。


5. 注意点は?

更新や変更があるので、定期的に附属書の最新情報を確認すること。

偽の許可証や証明書の使用は厳しく罰せられます。

保護されている動植物の製品や部品も対象。例:象牙のアクセサリーやトラの皮製品など。


6. なぜ重要か?

環境保護: 絶滅危機にある種の保護は、生態系の健全性を維持するために重要。

企業の社会的責任: 違法な取引や絶滅危機種の不適切な取引は企業のイメージダウンにつながります。



まとめ :


ワシントン条約は、絶滅の危機に瀕する動植物の種の保護を目的としています。条約に該当する動植物の成分を製品や原材料に使用する場合は、適切な許可を取得することが必要です。正確な情報をもとに、適切な手続きを踏むことで、持続可能な利用を実現し、絶滅の危機に瀕する動植物の種の保護に貢献することができます。


ご貴社製品がこれに該当するかどうかの相談や不明な点は、下記お問い合わせ窓口がありますので直接ご確認ください。


お問い合わせ先

貿易経済協力局 貿易管理部 野生動植物貿易審査室

電話:03-3501-1723 FAX:03-3501-0997

電話対応時間:平日(行政機関の休日を除く)の10時~17時(12時~13時を除く)


経済産業省WEB SITE ワシントン条約について



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