海上輸送のLSSサーチャージとは
- Pacific

- 2025年1月29日
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更新日:2025年1月29日
一般的に「LSS(Low Sulphur Surcharge/Low Sulfur Surcharge)」とは、船会社(キャリア)が燃料費用の高騰分や規制対応コストを補填するために設定するサーチャージ(追加運賃)の一種を指します。
主に船舶燃料の硫黄分(SOx)規制に関連して導入されており、IMO(国際海事機関)などによる排ガス規制強化の流れのなかで、従来の高硫黄燃料から、より硫黄分の少ない低硫黄燃料へ切り替える際の追加コストを反映するために徴収されるものです。
以下にポイントをまとめます。
背景:排ガス規制の強化
IMO(国際海事機関)が主導する排出ガス規制(SOxやNOx削減)に対応するため、船舶は従来の燃料より高価な低硫黄燃料(LSFO: Low Sulfur Fuel Oilなど)を使用する必要があります。
特に、2020年1月から実施された「グローバル硫黄キャップ規制(Global Sulphur Cap)」では、船舶燃料の硫黄含有量が0.5%以下に制限されたため、急激に低硫黄燃料への需要が高まりました。
LSS導入の理由
従来燃料(高硫黄燃料)よりも低硫黄燃料は価格が高いため、船会社はそのコスト増を運賃に反映する必要があります。
LSSはこの追加コストを運賃とは別に、サーチャージという形で徴収することで、燃料価格の変動を直接運賃に組み込むリスクを低減しつつ、コスト負担を荷主にも分担してもらう仕組みです。
運賃構造への影響
LSSは通常の運賃(ベース・フレート)とは区別され、燃料価格の変動に合わせて定期的に見直される場合が多いです。
同じ低硫黄燃料対応でも、航行エリアや船会社によってサーチャージの名称や計算方法が異なる場合があります(たとえば「EBS(Emergency Bunker Surcharge)」「BAF(Bunker Adjustment Factor)」なども類似の燃料調整費用)。
今後の展望
燃料市場価格の変動、さらに規制強化(将来的には温室効果ガス排出削減などの新たな規制)に応じてサーチャージ体系は変化していきます。
船会社ごとに設定や名称、徴収方法に違いがあるため、最新情報を必ず船会社やフォワーダーへ確認する必要があります。
要約すると、LSS(Low Sulphur Surcharge)とは、排ガス規制に対応した低硫黄燃料の導入にともなう追加コストを補うために設定されるサーチャージです。燃料価格の推移や規制動向に応じて変動する性質があるため、船会社が定期的に見直しを実施します。
導入の背景
LSS(Low Sulphur Surcharge)は、IMO(国際海事機関)による船舶燃料の硫黄分規制(2020年より全世界で燃料中硫黄含有量0.5%以下への切り替えが義務化)への対応によって生じるコスト増を、船社(キャリア)が運賃とは別に荷主に負担してもらう目的で設定したサーチャージです。
ポイントとしては
IMOによる排ガス規制:国際海事機関(IMO)が、船舶燃料中の硫黄分上限を引き下げるグローバル規制を導入。これにより、従来の燃料(HSFO:High Sulphur Fuel Oil)よりも高価なLSFO(Low Sulphur Fuel Oil)へ切り替える必要が生じました。
サーチャージの導入主体:船社(キャリア)各社が、燃料コスト増を転嫁するために個別にLSSを設定しています。
IMOが「LSSを導入しなければならない」という形で費用徴収を義務付けているわけではありません。
あくまでIMO規制で低硫黄燃料を使わざるを得なくなり、それに伴うコストを運賃上乗せ(サーチャージ)という形で回収する仕組みを、各船社が独自に決めて導入しています。
実際の徴収方法・金額:
船社ごとに名称、計算方法、徴収額の設定時期などが異なる場合があります。
同種の燃料費調整金としては “BAF(Bunker Adjustment Factor)” や “EBS(Emergency Bunker Surcharge)” などの呼称も使われる場合があります。
結論として、LSSの導入自体は各船社が自主的に決めたサーチャージであり、IMOの規制(低硫黄燃料への切替)によるコスト増がその背景にある、という形になります。


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